和歌山県那智勝浦町

2009年03月21


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Road Map :阪神高速、阪和線を利用しR42を勝浦へ走る。
Route Map:曼荼羅の郷河川公園から陰陽の滝を経て烏帽子山へ。下りは西の谷から那智大滝への道を選ぶ。
南紀の山は遠い
  神戸から5時間以上掛かり、しかも高速道路代が高い。 信州の山に行くのと殆ど変わりない感じ。 この辺りの山に登るには前泊をした方が良いのかも知れない。
烏帽子山は面白い山だった
  烏帽子山自体が面白いのでは無く、西の沢、東の沢の滝巡りコース、烏帽子岩からの展望が抜群だった。 兎に角、退屈しない面白いコースでした。
今日の温泉
  大門坂に近い ”那智天然温泉”に入る。 料金は300円と安いので予想通り石鹸、シャンプーは無かった。 土地の人で結構混雑していたので落ち着いて入っていられなかったが、掛け流しの泉質は凄く良い感じがした。
関西百名山』  滝巡りが楽しい山域。
日本の滝百選』  日本三名瀑の一つ ”那智の滝”は流石のスケールであった。

那智の滝(ウィキペディアより)
 和歌山県勝浦町の那智川にかかる滝。華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。那智山中には、いくつかの渓流があり、その渓流には60余に達する多くの滝が架かっている。「那智滝」とは、本来は、那智山の多くの滝のうち、瀧篭修行の行場として扱われた48の滝(那智四十八滝)の総称であった。
しかし、現在、一般に那智滝として知られている滝はこれらのうち、一の滝を指している。 那智山一帯は、滝に対する自然信仰の聖地であり、一の滝は現在でも飛瀧神社の御神体であって、飛瀧神社の境内に設けられた滝見台からその姿を見ることが出来る。

〔100〕烏帽子山 (909m)
〔066〕那智の滝 (落差133m)
標高差:776m
登り:2時間24分
駐車場 陰陽の滝 松尾ノ滝 登山口 烏帽子岩 烏帽子山
10:29 10:50 12:00 12:20 12:45 12:53
下り:3時間37分(那智大滝見物含む)
烏帽子山 林道出合 三ノ滝 二ノ滝 那智大滝 青岸渡寺 駐車場
13:00 13:50 14:50 15:00 15:57 −−− 16:30
トータル:6時間00分(休息時間含む)
那智勝浦に向かう途中、串本で休憩し ”橋杭岩”を見学する。
生憎、干潮なので海面に浮かぶ橋杭岩が見れなかったのが残念。
河川公園の無料駐車場に車を停める。 これは下山後の写真であるが、
朝は満車状態であった。 奥の白い建屋はトイレ。 神戸を早朝5時に
出発したのだが、登山開始は山歩きとしては遅い10時30分になっ
てしまった。
トイレ裏から陰陽橋を渡り ”東の沢”に向かう。
朝の天気最高、ヤマザクラが満開になっていた。
”東の沢”沿いの登山道は沢音が心地よく穏やかに登っていく。
薄ボケた観光マップ、登山地図としては何の役にも立たない。
クリックで拡大します。
これが多分、2条の落差12mの ”陰陽の滝”だろう。
手前に大きな倒木があり、乗り出して撮った写真がこれ。
アマチュアカメラマンは靴を脱いで沢に入って写真を撮っていた。
そこまでする程の滝ではないと思うのだが・・・
渡渉を繰り返すが、橋はひとつもなかった。
”赤目四十八滝”を上回る大きな綺麗な
”無名滝”が多く、足が中々進まない。
滝名の表示が無いので確実ではないが、
これが落差6mの ”夜美の滝”と思われる。
飛石が少なく簡単には渡渉出来ない。
毎回、安全そうな箇所を探し、スリップに注意しながら渡渉して行く。
沢の中を遡上する場面もあり、中々楽しませてくれる沢道であった。
石にはコケがはびこり、非常に滑り易い。
靴を沢に漬ける場面も何度かあり、この沢を登るには
防水の充分効いたた登山口が必要であった。
”何しているのー”
1時間30分にて落差35mの分岐瀑である ”松尾の滝”に着く。
崖一面に均等に流れ落ちる滝水が、薄いレースの
カーテンの様に美しかった。
1時間50分にて林道に出る。
車でここまで入れる様であるが道は結構荒れていた。
林道を1分程歩けば登山口に着いた。 林道はここで終点となり、
4〜5台の駐車スペースがあった。 登山口からは結構急な登りで始まる。
展望の利かない道を黙々と登る。
今日は気温16℃、風が無く蒸し暑い。
樹林の隙間から ”烏帽子岩”が見えてきた。
右奥に ”烏帽子山”も見えていた。
鞍部に少し下って ”烏帽子岩”目指して登り続ける。
”烏帽子岩”は素通りして下山時に登ることにする。
2時間24分を要して ”烏帽子山”(909m)に着く。
誇らしげに ”新日本百名山”と書かれていたが、俺は ”関西百名山”に来たのであって、大嫌いな ”新日本百名山”に来たのでは無い。
(個人的な拘りです。)
山頂からの展望は悪く、北面の一部が開けているのみだった。
南紀の山々が望めるが、同定は出来ないし、してもしょうが
ない山ばかりだった。 直ぐに ”烏帽子岩”に向かう。
今回の楽しみ、”烏帽子岩”にアタックする。
不安定ながら梯子が設置してあり、アタックと
言う程のことは無かった。
テラスまでは簡単に登ることが出来、
更に ”烏帽子岩”のてっぺんにアタックする。
途中までは簡単に登れたが、問題は ”烏帽子岩”の先端。
”烏帽子岩”の先端に登れなくはないが立位置が無い。
俺が立っている箇所の後は絶壁で両手を挙げるのは恐々である。
一番元気な最高齢者がボルダーで登ってしまった。
”烏帽子岩”からの展望は抜群で霞が酷いながら太平洋、紀伊大島も
見えていた。 テラスで日向ぼっこをしながら、お昼休憩とする。
登山口まで戻り、林道を少し歩くと ”西の沢”への入口があった。
”西の沢”は前半、うっそうとしたヒノキ林で雰囲気はよろしくなか
ったが、途中から雑木林となり、沢水も増えて気持ち良い道となる。
”西の沢”も小さな滝が多く、沢歩きをしてみたい滑滝も多かった。”烏帽子山”下山中に ”西の沢”を沢登りして来た人と会ったが、
この沢であれば我々でも充分沢登り出来そうだ。
大きな沢音が聞こえたが滝が見えないので崖を降りて行くが、
それでも樹木が邪魔をして写真にならなかった。
後で判ったことであるが、これが ”三ノ滝”であった。
”三ノ滝”に行くには沢をトラバースして遡上する必要があった。
こんな面白い所があるとは知らなかった。 水量が少ない時は飛び石で遡上
出来るらしいが、今日は崖っぷちをトラバースすることで遡上出来た。
頼りない緩んだロープがあるものの、苔むして滑り易い崖っぷちを
トラバースするのはスリップに気を使った。
烏帽子山から1時間57分にて落差20mの直瀑である ”三ノ滝”に着く。
曇り空になってしまったが、それでも滝壺のコバルトーブルーが綺麗であった。
簡単に見ることが出来ない ”三ノ滝”なので、
じっくりと眺めてしまった。
”三ノ滝”から10分程歩くと落差30mの直瀑である ”二ノ滝”に着いた。
二の滝”は登山道から簡単に見ることが出来た。
この後に見る壮大な ”那智大滝”より、間近で見る
この程度の滝の方が何か愛着を感じる。
”二ノ滝”からはゴルジュの中を沢下りの様に下って行く。
周辺は神域で立入り禁止の看板が多くあり、無視はするが雰囲気悪し。
登山道が終わると ”青岸渡寺”に出る。 ”三重の塔”と ”那智の滝”を写真に収めるが、
観光パンフレットの様なバランスにはならない。 観光客に混ざり ”那智大滝”見物に向かう。
日本三大名瀑である ”那智大滝”(一の滝)を間地かで見るには拝観料300円を払って
”飛龍神社”に入る必要があった。 ここで意見が分かれ、拝観料が払ってまで神社に
入りたく無いケチ組と間地かで滝を見たい2人に分かれてしまった。
拝観料を払い、滝見台から落差133mの直瀑である ”那智大滝”を見る。
滝見台からは滝壺の状態は確認出来なかった。
”那智大滝”を滝見後は後に世界遺産に登録され、大ブームとなる ”熊野古道”を通り
河川公園の駐車場に戻る。 ”熊野古道”って石畳道で歩き難く、杉の大木が茂っている
くらいで何の面白みも無い。 こんな道がブームになるのだから判らないものである。
河川公園駐車場〜陰陽の滝〜松尾の滝〜烏帽子岩〜烏帽子山
烏帽子山〜烏帽子岩〜三ノ滝〜二ノ滝〜那智大滝〜熊野古道〜河川公園
広く大きな沢となり、登山道が無いので適当に下って行く。